１．ヒワのイチャンカラ(内城)／1990年、文化遺産／ウズベキスタン
　イチャン・カラとは「内城」という意味で、ヒヴァは外側にデシャン・カラ(外城)と呼ばれる城壁が在り、二重構造になっていた。城の外にも人家や畑があり、平時は外で生活していても、外敵が来ると城内に逃げ込むというシステムをとっていた。近代になると生活に不便な城は放棄されてしまうが、ここは放棄された町が、壊されることなくそのまま完全な形で残されている。

アク・シェイフ・ババの高台から見たヒワの町並み	タシュ・ハウリ(石の庭)宮殿。豪華に装飾された建築物
ジュマ・モスク。彫刻の施された支柱が美しい	西門から入ると前方にカリタ・ミナル(高さ29)が見える

２．ブハラ歴史地区／1993年、文化遺産／ ウズベキスタン
　中央アジア、ウズベキスタン共和国中部の都市。ゼラフシャン川流域のオアシスに位置し、サーマーン朝、ブハラ‐ハン国時代の首都。中央アジアのイスラム教聖地。ペルシア語名ブハーラー。別称ボハラ。人口23万7千人。

イスマイル・サマニ廟／中央アジア最古のイスラム建築	カラーン・ミナレットから見たカラーン・モスクの中庭
チャル・ミナル／ミナレットのタイル装飾は全て異なる	カラーン・モスク／ブハラ最大の礼拝所で、中庭が大変広い
シトライ・モヒ・ホサ宮殿 : 月と星の宮殿の意味。夏用の宮殿	チャシュマ・マイユブ廟 : 預言者ヨブの泉の意味

３．サマルカンド−文化交差路／2001年、文化遺産／ウズベキスタン
　シルクロードの中心都市として、悠久の歴史を誇る古代都市サマルカンドは、その美しさから「青の都」と形容されている。世界制覇を夢見て東征したアレクサンダー大王も、その文明の高さに絶賛し、最大級の賛辞を惜しまなかった。しかし、１３世紀、チンギス・ハーンの攻撃をうけ、アフラシアブの丘に営々と培った街は、一瞬のうちに廃墟と化してしまった。ふたたび蘇ったのは１４世紀、ティムールによってである。彼は各地から職人や建築家を集め、壮大な建築物をつくり、都市を復興させた。
　レギスタンとは「砂地」という意味で、サマルカンドの商業の中心地だった。主要道路が交差するレギスタン広場は、公共の広場としての機能ももっていて、謁見式、閲兵、処刑などが行われていた。
　シェルドル・メドレセのファサードには、偶像崇拝を禁止するイスラム教の建物なのに、小鹿を追うライオンが日輪の人面を背にて描かれている。

ウルグベク・メドレセ	ティラカリ・メドレセ／レギスタン広場の正面奥に立つ	シェルドル・メドレセ

グリ・アミール廟／中央の白いのがティムールの墓石	ウルグベクの天文台跡／ティムールの孫で天文学者
ビビハニム・モスクはイスラムで最大の規模のモスク跡	アフリシャブの丘に、かつてサマルカンドの町が築かれていた
シャーヒズィンダ廟群／ティムールゆかりの人の霊廟が一直線に並ぶ「死者の通り」には巡礼に訪れる人が多い。

４．シャフリサブス歴史地区／2000年、文化遺産／ウズベキスタン
　かつては中央アジアにおける主要都市だった。今日では、14世紀にトルキスタンを席巻したティムールが誕生した場所として知られる。町の名前はペルシャ語の｢緑の町｣（「シャフレ・サブズ」）に由来。

アク・サライティムールの夏の王宮	ティムールの長男と次男の廟
シャムスッディン・クラル廟はティムールの父と先生の墓廟。	サィーダン・グンバス廟。

５．クフナ・ウルゲンチ／2005年、文化遺産／トルクメニスタン
　チンギス・ハーンの遠征以前に、栄華を誇った要塞都市。ホレズム地方と呼ばれるウズベキスタン北部の国境近くにある。ホラズム・シャー朝期からティムール朝期の遺跡が残されている。

トクベク・ハニム廟／クトルグ・ティムールの夫人の墓廟	中央アジアで最も高い(64m)ミナレット。地震で先端が折れた
イル・ウルスラン廟／12角形のトンガリ屋根が特徴	スルタン・テケシュ廟／トルコ風のトンガリ屋根が特徴

６．国立歴史文化公園「古代メルブ」／1999年、文化遺産／トルクメニスタン
　トルクメニスタンのカラクム砂漠にある、中央アジア最大の遺跡。元はホラーサーン地方の中心都市の一つで、シルクロードのオアシス都市として栄えた。

大キズカラ／7世紀の城跡で、「乙女の城」とも呼ばれてる	スルタン・サンジャール廟／高さ38m、キャラバンの道標
アフハブ廟／アフハブとはメッセンジャーの意味	エルク・カラ／広さ20haで、丸い城壁に囲まれていた

７．ニサのバルティア王国時代の城塞群
　ニサはトルクメニスタン南西部に残るバルティア王国時代の都市遺跡である。王の建造物群のあった旧ニサと民衆の居住地区であった新ニサとから構成される2つの墳丘で、いずれも城壁に囲まれ、互いに 1.5 km ほど離れている。